Noriyoshi Ohrai Exhibition |
左から『宮本武蔵』1970年、『SFアドベンチャー』ドミティア1984年、『マッドマックス2』1982年のイラストレーション。
『宮本武蔵』”佐々木小次郎”のイラストレーションは、若く鋭い武闘家の眼光、紐で編んだ刀のツカの様子、使い込んだ質感の服、吹きすさぶ決闘場の空気感をこのポスターから見て欲しい。描いて45年、セピア調になり始めた墨の変化が風格のある仕上がりになりました。
実在したローマ帝国の皇后「ドミティア」。大きな金のアクセサリーが帝国の繁栄を物語る。ポスターサイズにして気が付いたのは、背景に多くの兵や人民が描き混まれていた。繁栄の裏の混沌とした雰囲気を醸し出しているようです。
シリーズ2作目『マッドマックス2』。生賴氏特徴の、遠くのモノを大きく手前を小さく描く逆遠近法、重量感を出す三角構図が使われている。映画以上にドラマチックではないか! 新作『マッドマックス/怒りのデス・ロード』と比較するのも面白いだろう。
今回ポスターの品格を上げるために、とにかく文字組に気を遣ったデザイン。絵に溶け込むが情報を伝わるように、10種以上の文字組を試し、背景が白でも黒でもちゃんと収まるようにしました。ドラマチック感を演出するタイトルのグラデーションを加え、前回より完成度をアップしました。
7月の展覧会まではこのポスターをお楽しみください。
佐々木小次郎が大人気と思いきや、他も好評。閲覧者はどれが気に入っただろうか?
〈赤いシリーズ 432〉 生頼範義展Ⅱ 7/9〜
http://ohrai.net/
2 件のコメント:
エエーッ! またやるの? そりゃ行かなきゃ。違う作品の展示でしょうね。巡回展はやったの?
今回は東京時代の1966年から、私が訪れた頃の1984年までの作品の公開。
量も質も圧倒的でめまいがします。ともない図録もパワーアップ1.5kgもあります。
私は外部ですので巡回展はわかりません
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